明日からの活版TOKYOで販売する「新・水の球 蝶になった日」が刷り上がってきました!
ブースのメインは140字小説活版カード。欠品になっていたものも再版し、これまで作った35種類のカードをすべて販売いたします。ただ、今回の新作がないので、毎回お越しいただいている方には申し訳ない気持ちもあり、、、オフセットなのですが、新作としてこちらを製作しました。
先日のブログにも少し書きましたが、「水の球」はわたしの創作の原点です。
むかし1年間ほど詩を投稿していた時期があって、作品も掲載していただいていたのですが、「これが自分の作品」と言い切れる作品がなかなかなく、投稿していた時期の最後にできたのが「水の球」の最初の作品「へそ」でした。「へそ」を含め、2編投稿しましたが掲載はされず、でも、わたし自身は「この道でいい」という実感があったので、投稿はやめて「水の球」を書き溜めました。
いま思うとおかしいのですが、「これが書き上がるまでは死ねない」と必死でしたし、どこに行くときも原稿を必ず持っていっていました。
5編できたところでいったんまとめて冊子(初版)にしましたが、完結したという感覚がなく、また数年してもう1編かけたのでまとめ直し(第2版)、さらに数年後第2版の内容を書き直し、もう1編加えて第3版を出しました。いずれも私家版で出したのですが、いつもこれでほんとうに完結したのかよくわからない、ということがありました。
そして、また久しぶりに新しい作品ができました。やっぱり完結していなかったんだな(笑)と思いつつ、とりあえずこの1編のみで小さな冊子を作ることにしました。
……というような経緯でできあがったこの冊子。
B6版、20ページの小さな冊子ですが、どこにも発表していない新作です。
これまでの作品を知らなくても読める内容ですので、「水の球」をご存じの方だけでなく、はじめての方にも見ていただけたら、と思っています。
到着が夕方だったので、タイトルの箔押しの銀の文字がちょっと光って見にくくなってしまっていますが、表紙はこんな感じです(紙は白ではなく、薄い水色です)。
どうぞよろしくお願いします!
活版TOKYO、イベントは10日(金)〜12日(日)の開催ですが、わたしは10、11のみの参加です。
ほかの商品につきましては、前回の活版TOKYOに関する記事をご覧ください。▶︎こちら
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