8月9日、『菓子屋横丁月光荘 歌う家』(ハルキ文庫)が刊行されました。
角川春樹事務所の「ランティエ」で連載していたもので、三日月堂と同じ川越が舞台の物語です。
主人公は、家の声を聞くことができる大学院生・遠野守人。
指導教授の紹介で、川越・菓子屋横丁の近くにある古い家の住み込み管理人になり、引っ越してくる。
家の声を通してその家に宿る過去の記憶に触れることで、守人も少しずつ変わっていく……というお話です。
三日月堂と違い、家の声を聞く、という少しファンタジックな要素が入っていますが、それ以外は現実的な物語。
怪談ではないので、怖くはないですよ。
今回はふたつのお話が入っていますが、今後も続きます。
秋から「ランティエ」で連載が再開しますので、よろしくお願いします!