3月12日、『言葉の園のお菓子番 見えない花』(だいわ文庫)が出ました!
連句をめぐる物語です。
書店員の職を失った一葉は実家に戻り、亡き祖母の遺品から祖母の趣味だった連句のノートを見つける。生前の祖母は「ひとつばたご」という連句会に属し、毎回連句の席に季節のお菓子を持っていっていたらしい。祖母の代わりにお菓子を持って連句の席に向かった一葉は、メンバーに迎え入れられ、連句に参加することになる。
複数の人が集まり、五七五と七七の句を繋いでいく連句という遊び。一葉はしだいに夢中になり、連句のメンバーとともに祖母の記憶をたどりつつ、あたらしい道を探しはじめる……。
わたし自身、20代後半から連句をはじめ、楽しさに取り憑かれました。
離れた時期もありましたが、いまもときどき連句を巻いています。
むずかしそうに見えるルールもありますが、連句はじめての主人公・一葉とともに連句の世界を楽しんでいただけたら、と思います。
カバーデザイン・田中久子
カバーイラスト・青井秋