ご報告がすっかり遅くなってしまいましたが、
6月に『菓子屋横丁月光荘 光の糸』、
9月に『言葉の園のお菓子番 復活祭の卵』
が刊行されました!
「菓子屋横丁月光荘」シリーズは、この巻で完結です。
家の声を聞くことができる守人も、大学院を出て、月光荘で働いていくことになります。
母方の親戚との再会、同じように家の声を聞ける人との出会いと別れなどいろいろな経験を通して、少しずつ前進してきました。
わたしにとっても大切な作品で、この先のことについても思うこともいろいろあるのですが、ここでいったん物語を閉じ、あとのことは読者の皆さんの想像にゆだねたいと思っています。
「言葉の園のお菓子番」は4巻め。
今巻の中心は、一葉が祖母の導きで通うようになった連句会の主宰・航人さんの過去話です。
若いころの苦い思い出と向き合い、先に進んでいく姿を見ながら、一葉自身も変わっていく。
実は今後重要になる(かもしれない)出会いが、このお話のなかに含まれています。
また最後の章には、実際に連句仲間と巻いた作品が一巻丸ごと掲載されていますので、そちらも楽しんでいただけたら、と思います。