新刊『琴子は着物の夢を見る』

新刊『琴子は着物の夢を見る』が出ました。

古い着物を題材にした物語です。

 

東京・八王子にある大正十年創業の「本庄呉服店」。

その二代目店主の養女・琴子と三代目店主の次男・柿彦は姉弟のように育ち、現在はリユース着物の「本庄の蔵」でともに働いている。

柿彦は店長、琴子は古着の査定役だ。

幼少時から着物に宿る記憶が視える琴子は、いわくのある着物を見抜くことにも一役買っていた。

 

ある日、出張買取に行った先で、ふたりは椿の柄の銘仙と一緒に仕舞われていた古い雑誌と出会う。

少女雑誌「少女の友」の昭和初期に刊行された号だった。

着物から聞こえてきた声に惹かれた琴子は……。

 

短編連作の予定だったのですが、書きはじめたら長くなり、1冊で1編の長編になりました。

主人公の琴子と柿彦は30代後半で、これまでのシリーズものの主人公たちよりやや高めの設定です。

この巻だけでは書ききれていない部分もあり、シリーズ化したいと思っています。

よろしくお願いいたします!

 

装画 丹地陽子

装幀 五十嵐徹